ボーダー・コリー

ボーダー・コリーとは

ko-gi-牧羊犬
日本でペットして飼われているイヌの多くは小型犬ですが、中型犬で人気のある犬種にボーダー・コリーがあります。
ボーダー・コリーの歴史は、「より優れた牧羊犬への改良」ということと、切っても切り離せません。
現在、ボーダー・コリーが「もっとも優れた牧羊犬」と呼ばれ、
各競技会で上位を独占するような成績を残していることも当然の結果なのです。

ボーダー・コリーのルーツは、スカンジナビア半島のバイキングが飼育していた
トナカイ用の牧畜犬ではないかという説が有力です。
その牧畜犬が10世紀ごろにイギリスに渡り、イギリスの在来種などと交配したことにより誕生したのが、
ボーダー・コリーだということです。牧畜犬として有能なボーダー・コリーは、
イギリスでも当時から牧羊犬としての役割を果たしていましたが、野性味が強く残っていたこともあり、
その点を改良するために改良が加えられ、現在のような姿になったのは19世紀になってからだと言われています。

牧羊犬として活躍する犬

コリーというと、アメリカドラマの「名犬ラッシー」のようなラフ・コリーがよく知られていますが、
ラフ・コリーがどちらかというと気品にあふれた姿をしていてドッグショーなどに頻繁に参加しているのに比べると、
ボーダー・コリーはあくまでも牧羊犬としての機能性を重視した犬種でした。
機能性重視の犬種ということでドッグショーなどに参加することも最近まで許されていませんでしたが、
牧羊犬競技会などでボーダー・コリーが軒並み上位を独占するようになると、
その人気に後押しされる形でショードッグして公認されるようになりました。

ですから、ボーダー・コリーの愛玩犬としての歴史は比較的浅く、飼育する際には他の犬種よりも
少し敷居が高いと言えます。おそらく現在でも、純粋に家庭犬として飼育されると言うよりは、
競技会への参加などを目的として飼育している家庭のほうが多いのではないかと思います。

飼育のコツ

特に都市部のような広い土地が少ない場所で飼うのは少し難しいかもしれません。
ボーダー・コリーは牧羊犬としての性質が強く、驚異的な瞬発力、跳躍力、俊足を持っています。
また、非常に活動量が多い犬種で、散歩をしていて他の犬と出会ったり、なにか興味のあるものを見ると、
気が済むまで追いかけていくようなエネルギーに溢れている犬種です。
性格的には無邪気で人懐っこく、飼い主にも忠実なので、それほど手間はかからないと思いますが、
毎日、ある程度長時間の散歩をさせてあげたり、広い場所で自由に遊ばせてあげたりすることが必要です。
狭いマンションやアパートなどで飼育するのは、あまりオススメできません。

健康面では、ボーダー・コリーには股関節形成不全症が多く見られます。
これは遺伝性の疾患であり、非常に多くの個体に見られる症状です。
また、皮膚疾患も多く見られるので、こまめにコーミングやブラッシングをしてあげて、
皮膚の血行を促進し、清潔に保つように心がけましょう。