マルチーズ

マルチーズとは

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マルチーズというと、被毛が地面に付きそうなくらいに長く伸び、
その容姿は非常に気品あふれていて、世界中で人気の小型犬です。
マルチーズを語る上で忘れてはならないのは、
マルチーズが愛玩犬として世界で最古の歴史を持っているということです。
マルチーズのルーツは地中海に浮かぶマルタ島にあります。
マルチーズという名前もマルタ島に由来しています。

マルチーズの歴史

紀元前1500年頃、マルタ島はフェニキア人による貿易の重要な拠点として繁栄していましたが、
そのフェニキア人たちがマルタ島に持ち込んだのが、マルチーズのルーツだと言われています。
つまり、マルチーズの歴史は3000年を優に超えるということになります。
紀元前500年頃の美術作品には、マルチーズによく似た犬が描かれているものも多く、
マルチーズがマルタ島の人たちの生活の中に入り込んでいたということをよく示しています。
また、マルチーズのもう一つの大きな特徴は、最初から愛玩犬として飼育されていたということです。
通常、犬は猟犬や番犬、使役犬などとして人と生活を共にするようになり、
その後に改良が加えられて愛玩犬となるのが一般的です。

しかし、マルチーズの場合は、はじめから愛玩犬として飼育されてきた非常に珍しい犬種です。
さらに、マルチーズは昔ながらの面影を数多く残しているという点でも特異な存在と言えます。
大航海時代になり、マルタ島からたくさんのマルチーズがエジプトやローマなどから
ヨーロッパ諸国やアジアなどへ持ち出されました。
それらのマルチーズは他犬種の小型化を目的として交配が行われました。
一方で、マルタ島に残ったマルチーズは島国という特徴から何世紀にもわたって他犬種と交わることなく、
純粋な交配を繰り返してきたため、長年にわたって独特の特性を失うことなく、
昔からの姿をあまり変えずに存在し続けることができました。
そのマルチーズの特性ですが、外観的には長く伸びた、まるで絹のような被毛が特徴的です。

性格や体格

最近では世話の手間がかかることから短く毛を飼っている個体も多くなっていますが、
多くの人がマルチーズといって思い浮かべる姿は、純白の被毛の長く伸びたエレガントなものではないかと思います。
また、体型的にはとても華奢で、四肢は短く、体重は2キロから2.5キロが理想的だとされています。
性格的な特徴としては非常に甘えん坊で、「抱き犬」として非常に人気があります。
頭もよく、飼い主にも従順であり、トイレなどのルールもすぐに覚えます。
ただし、甘えん坊な性格が裏目に出ると非常に嫉妬深い性格になってしまうことがあるので注意が必要です。
あまり甘やかし過ぎずに、悪いことをしたら、ちゃんと叱ってあげるようにしましょう。

また、吠え癖を持った個体が比較的多いのも特徴です。
飼育面では、あまり手間がかからない犬種と言えます。
運動量もさほど必要ありませんから、時々散歩に連れて行ってあげれば、後は基本的に室内で遊ぶ程度で大丈夫です。
ただ、被毛が長いのでブラッシングをこまめにしてあげないと皮膚病になってしまうこともあるので注意しましょう。