ビション・フリーゼ

ビション・フリーゼとは

クルクルと丸い独特のヘアスタイルで人気となっている「ビション・フリーゼ」。
ビション・フリーゼとはフランス語で「愛くるしい巻き毛で飾られているイヌ」という意味を持ちますが、そのとおり、真っ白のクルクルとした巻き毛で体全体が覆われている、非常に可愛らしい犬です。
特徴のあるヘアカット方法で最近になって非常に人気の出てきた犬種ですが、もともと、ビション・フリーゼは古い歴史を持つ犬です。
ビション・フリーゼの原種はカナリア諸島テネリフェ島に土着の犬「バーベット(バルビー)」という大型犬であったと言われています。
大航海時代になってイタリア人によってテネリフェ島が発見されると、ヨーロッパ諸国の人々が上陸するようになり、イタリア人によって持ち出されたことによって多くの人に知られるようになったそうです。

ヨーロッパに持ち出されたバーベットは家庭でも飼育しやすいようにマルチーズなど小型の白い犬と代々交配されることによって改良され、今のビション・フリーゼのようなスタイルが出来上がったのは16世紀頃だと言われています。
もともとイタリアで人気のあった犬でしたが、フランスがイタリアを侵攻した際にフランスに持ち込まれ、フランスで大人気となりました。
特に上流階級の間で人気が高く、フランソワ1世やアンリ3世が愛玩犬としていたことでも知られています。

その後、第一次世界大戦と第二次世界大戦の影響でその数が激減し、ヨーロッパでは一時は絶滅の危機に瀕したこともありましたが、アメリカに持ち込まれた少数のビション・フリーゼを元にして数を増やし、どうにか絶滅を逃れることができました。
しかし、当時はビション・フリーゼはアメリカではあまり人気がありませんでした。
しかし、アメリカのトリマーが考案した「パウダーパフ」という独特のヘアスタイルによって人気が爆発して世界的に知られるようになりました。

飼育のポイント

ビション・フリーゼは体高が30センチ程度で体重も6キロ前後と室内でも飼いやすく、また、性格的にも陽気で人懐っこいところが見られます。
また、大きな犬や他の種類の動物をあまり怖がることがなく、散歩中に他の犬と出会っても吠えて威嚇するようなことはなく、仲良くすることができる犬種です。
また、猫を飼っている家庭でも、愛猫とうまくやっていけるでしょう。
また、非常に活発で動きまわることが大好きなので、毎日の散歩は必須と言えるかもしれません。

寿命は他の小型犬とほぼ同じで12年から15年ほどですが、病気になりにくいのもビション・フリーゼの特徴の一つです。
小型犬はどうしても体質が弱くなりがちで、心臓などに遺伝的な疾患を持つ犬種も多いのですが、ビション・フリーゼにはそうような遺伝的疾患が見られず、健康的な体質を持っています。
ただし、独特のヘアスタイルから耳が病気になることが多く、こまめに耳掃除をしてあげないと菌が繁殖して皮膚病の原因になったりするので注意しましょう。