フレンチ・ブルドッグ

フレンチ・ブルドッグとは

フレンチ・ブルドッグは見た目がちょっと怖そうな感じもしますが、実際にはとても温厚で優しい性格の犬です。
ブルドックという名前が示しているとおり、フレンチ・ブルドッグは闘犬の血が流れているわけですが、
一般的なブルドックが20キロから30キロあるのと比べると体は非常に小さく、多くは10キロ前後となっています。

フレンチ・ブルドッグの歴史

皆さんがご存知のように、もともとブルドックは牛と戦わせる(ブル・バイティング)ために開発された犬種でした。
12世紀から13世紀にかけて闘犬として完成したブルドックは闘牛犬として人気を博し、イギリスの国犬ともなりました。
しかし、1815年にブル・バイティングが禁止されたのをきっかけに、ブルドックの存在価値はなくなってしまいました。
そこで、フランスの熱心なブリーダーたちは比較的体の小さなブルドックにパグやテリアなどの小型犬を
代々かけ合わせていき、体が小さくて性格の優しい犬へと改良をしました。
これがフレンチ・ブルドッグとなったわけです。

イギリスの国犬の一種がフレンチ・ブルドッグと言われるのは少し不思議な気もしますが、
実は当時のイギリスでは小さなブルドックはあまり人気がありませんでした。
しかし、一方でフランスでは改良によってさらに小型化されたブルドックの人気が非常に高く、特に上流階級の
貴婦人や芸術家の間で人気となります。このことから、フランスのブルドックと呼ばれるようになったのです。

また、フランスのブリーダーたちがブルドックの小型化とともにこだわったのが、
「コウモリ耳」と呼ばれるピンとたった耳でした。フレンチ・ブルドッグの象徴とも言えるコウモリ耳ですが、
初期のフレンチ・ブルドックには持ち合わせていない身体的特徴でした。
その他の身体的特徴としては、短い脚や重心の低い胴体、極端に潰れた短い鼻、丸く飛び出た目、
短い毛並みなどが挙げられます。毛色は大きく分けて、フォーン(金色がかった茶色)・クリーム(乳白色)・
黒と茶のブリンドル(色の混ざり合った毛色)・パイド(白と黒と褐色の斑)の4種類があります。

飼育のポイント

すでに少し触れましたが、フレンチ・ブルドッグはブルドックとはいっても非常に性格が優しく、
愛嬌があって甘えん坊です。無駄吠えもなく人懐っこく、ちょこちょこと短い脚で歩く姿はとてもユーモラスで
人間を楽しい気分にしてくれます。また、やんちゃな性格ですが、それほど運動量は必要としないので、
散歩も最小限で良いので非常に飼いやすい犬種と言えます。

飼育する上で気をつけることとしては、まず、暑さや湿気に弱いということがあります。
日本の夏はフレンチ・ブルドッグにとっては非常に過酷な環境といえますから、あまり外に連れ出さずに、
屋内の涼しい場所で過ごさせてあげましょう。また、目が飛び出ているため、目を傷つけたり、
目の病気にかかるフレンチ・ブルドッグが多くいます。さらに、鼻の短い犬種に共通することとして
呼吸器系の病気にかかりやすいという特徴もありますから、気をつけましょう。