パピヨン

パピヨンとは

フランス語で「蝶」の意味を持つパピヨン。その名前の通り、ピンと立った耳の形は優雅な蝶を思い起こします。
原産国はフランスともスペインとも言われていますが、
日本でも非常に人気のある犬種で、長い間人気犬種のトップ10以内にランキングされています。

パピヨンのルーツはおよそ700年前のスペインに遡ることができると言われています。
イヌというのは一般的に何かしらの目的を持って(狩猟の手伝いや家畜の番犬など)飼育され、
その後品種改良を経て愛玩犬となる場合が多いですが、
パピヨンの場合ははじめから愛玩犬として開発されたトイグループとよばれる範疇に属するイヌです。

昔から人気のあるパピヨン

現代でも気品のある姿が人気のパピヨンですが、当時においても貴族階級の女性から絶大の人気を誇り、
ブルジョア階級の代名詞であるポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットからも寵愛を受けました。
このように、パピヨンの人気は社会現象とも呼べるほどであり、
パピヨンを専門に扱う貿易商が数多く存在していたということです。

しかし、当時のパピヨンは現在のパピヨンと決定的に異なる点がありました。
それは、「耳が垂れていた」という点です。ちなみに、垂れ耳のパピヨンはファレン(蛾の意味)と
呼ばれていたそうです。パピヨンという名前がピント立った耳から由来していることを考えると、
パピヨンとファレンが同じ犬種だと考えるのはちょっと不思議な気もしますが、
アメリカやイギリスでは同一犬種として扱われています(別犬種としている国もあります)。
耳が立ったパピヨンが誕生したのは1923年のこととされています。当時、耳の立ったイヌが人気だったこともあり、
耳の立ったパピヨンをつくるために、ポメラニアンとかけ合わせて現在のようなパピヨンが誕生したということです。

このように、パピヨンの外見的特徴の最たるものは、優雅に直立した大きな耳の形です。
その他の特徴としては、体が非常に小さく、骨格も細くて繊細な雰囲気を持っています。
体重は一般的に大きくても5キロ以下であり、小さなものは2キロ程度の個体もいます。
被毛はとても豊かで、感触も絹のように柔らかく、耳や胸には飾り毛があり、こういった点も優雅さを感じさせる
理由の一つとなっています。また、頭部にはフレーズがあり、左右対称になっているのが理想的だと言われています。

性格

性格的な特徴としては、頭の良さが挙げられます。パピヨンは全犬種の中で頭の良さが8番目に
ランキングされているくらい賢く、順応性がある犬種です。ただし、優雅な見た目とは反対に
非常に活発で自己主張が強く、小型犬にもかかわらず大型犬に向かっていくような大胆な面も持ち合わせています。

動きまわるのが大好きなので、室内でもある程度の広さがあれば、運動量が不足するということはありませんが、
できれば毎日散歩に連れだしてあげましょう。イヌや他の動物と遊ぶことを非常に喜ぶので、
ストレスの解消にもなります。また、被毛が長めなので、こまめにブラッシングして皮膚を清潔に保ってあげましょう。