柴犬

柴犬とは

柴犬
日本固有の犬種は現在6犬種あります。その中で最も歴史が長く、最も小型で、最も数の多いのが柴犬です。
非常に歴史の古いイヌのため、そのルーツは謎に包まれている部分も多いのですが、縄文時代の遺跡から
柴犬と似たDNAを持つイヌの骨がたくさん出土していることから、縄文時代にはすでに飼育されていたと
考えられています。また、ハイイロオオカミの血を受け継いでいるのではいかとか、
東南アジアにいたパリア犬の流れをくむ犬ではないかとか、いろいろな説があります。
最近ではスピッツの系統を引き継いでいるのではないかという説も有力となっていて、
そこに海外から入ってきたいろいろな犬の血が混ざって今のような姿になったのではないかと考えられています。

柴犬のルーツの謎

柴犬のルーツがわかりにくいのには、もうひとつ別の理由もあります。
それは、私たちが現在「柴犬」と呼んでいるイヌに厳密には3種類のタイプがいるということです。
実は柴犬には、長野県を発祥の地とする「信州柴」、岐阜県を発祥の地とする「美濃柴」、
そして本州山陰地方を発祥の地とする「山陰柴」がいるのです。それぞれの地方でそれぞれの形に
進化したり分化したりしているため、そのルーツが非常に複雑でわかりにくくなっているのです。

柴犬の名前の由来ですが、これにも諸説あり、狩猟犬であった柴犬が柴藪をかいくぐって獲物を追う姿を見て
名付けられたとか、別の説では、赤褐色に輝く柴の木の色に毛色が似ていたから柴犬という名前になったとも
言われています。一番有力な説としては、古語では柴という言葉が小さいという意味を有していたため、
比較的体の小さかった柴犬に柴と名付けたという説です。どの説が正しいのかはわかりませんが、
このようなことから分かるように、昔から狩猟を手伝って人間と一緒に生活をしてきたということは間違いありません。

このように、日本土着の犬種として非常に長い歴史を持つ柴犬は、
1936年に天然記念物に指定されますが、戦争やジステンパーの流行により一時期は非常に数を減らしました。
しかし、日本固有の犬種を守ろうという機運の高まりによって
勢いを盛り返した柴犬はその数を着実に増やし、1954年には初めてアメリカに渡りました。
現在は日本だけでなく、アメリカでも非常に人気のある犬種として知られています。

性格

柴犬の特徴はとても飼いやすいということです。これはやはり、日本犬ということで気候や風土に完全に
マッチしているということが大きな理由です。性格的には非常に勇敢であり、
番犬としてはこれ以上ないほど適した犬種と言えます。飼い主には従順で非常に忠実な犬ですが、
一方で、縄張り意識が強いため見知らぬ人に対しては非常に強い警戒心を持ち、我関せずといった態度を取ります。動きまわるのが大好きなので毎日の散歩は欠かせません。しっかりと相手をしてあげましょう。

外見としては、日本犬の中では小型で、耳がピンと立っていて、尻尾がクルンと巻いているのが特徴的です。
最近は柴犬よりもさらに小型の豆柴も人気となっています。ちなみに、豆柴は犬種ではなく、
柴犬の中で小型のものを集めてかけ合わせたものであり、あくまでも柴犬です。